今回の記事は金属サイディングの収まり例の解説です
新築の場合は特に迷うことないと思いますが
リフォームで既存サッシが壁より凹んでしまう場合の解説です
僕は板金職人ではないので自前で役物折ることは出来ません
出来るだけ既製品で収まるように工夫してます
アイキャッチ画像は今回使用してる材料のカットサンプルです
今回の現場の概要
鉄骨造ALC壁の仕上げにタイルが貼ってあります
雨漏りがしています 目地が深いタイプで塗装や防水等では補修出来ないってことで
塗装屋さんからの依頼で工事お引き受けしました
タイルの上に直接金属サイディング張ることは出来ないので胴縁を流してます
透湿防水シートを張ってないのは今回の施工上意味がないからです
紙を張ったからと言って雨漏りが直る訳じゃないんで張りません
金額的な部分も関係してます
対費用効果のないものをオススメしないというのも大事だと思ってます
もちろんお客様にはその辺を説明して了解を得ています
金属サイディングは窯業系サイディングに比べて一次防水性能が優れています
それでは本題のサッシ周りの紹介です
既存サッシ下の収まり
アルミ製の既存水切りの下に既製品の板金水切りを差し込んでます
水は上から下に流れる
これを意識しながら雨水が板裏に回らないようにすれば良いです
サッシ下ではないですが、屋上笠木の下にも水切り差して上から落ちてきた
雨水が既存壁側に回らないようにします
割れた排水パイプは交換しました
サッシ周りに流した胴縁の小口を隠す
元々タイル仕上げなのでサッシは壁から引っ込んでます
その上に胴縁を流したのでそのままでは雨仕舞いと見た目がとても悪いです
今回は旭トステムの材料なので20×40のL形の役物があります
それを加工して取り付けます
見切りを回す
サッシ下に差した水切りの左右を立ち上げる加工をしておきます
それに対して差し込むよう見切りを加工します
これマニュアルには載ってない僕オリジナルの収まりです
うまいもんでしょ!
見切りも水の流れを意識しながら加工します
これで見切りは完了です
ここでワンポイントアドバイス
基本ビス留め
ウチでは見切りも板も全部ビス留めです
釘打ち機でバンバン留める人いますが早いだけで良い仕事には向いてません
板張り
見切りつけたままでは板がサネに入らないので1度見切りを外します
これは1度でも金属サイディング張ったことある人は意味わかると思います
板を張ったら見切りを戻します
釘打ちだとこの辺でうまくいかなくなって汚い収まりになります
金属張ったことない職人は窯業の感覚でコーキングで逃げます
これがプロの収まりってやつです
まとめ
今回は久々にサイディング屋さんのブログって感じの記事が書けました
次は何がいいですかね?
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