サイディングの割れについて

仕事

窯業系サイディングの割れ(クラック)の実例と割れを防止するための加工を紹介していきます

この記事にたどり着いた人は、自宅の外壁に対して疑念や不安を抱えている人が

多いと思います

施工写真を交えながらブログ運営者”えいたろ”がサイディング実務者としての経験を元に

知見を述べていく回になります

アイキャッチ画像は外壁塗装工事前に撮った写真でここまでひどい割れ方をしている

サイディングは見たことがありませんでした

ニチハ12ミリ釘打ちの板です

はじめに

僕も所属している日本窯業外装材協会(NYG)のHPはこちらです

NYG標準施工マニュアルはこちらです

各メーカーのHPもリンク張っておきます

ニチハ

ケイミュー

旭トステム

関東ではこの3社でほとんど決まりです

東レ、神島化学工業等他メーカも有りますが、関東ではあまりなじみがありません

割れの実例

代表的な割れの実例ですが、釘打ち商品で起こることが多いです

窯業系サイディングは日本産業規格(JIS A 5422 2019)に規定されています。セメント質原料、繊維質原料、および混和材からなる混合原料を成型、養生硬化し、防火性能に優れ、強くてしなやかな板状の外壁材です。

NYGホームページより
NYGホームページから引用

施工の特徴として釘で留めることが出来るのですが、硬い板なので打つ場所によっては板が割れます

上の写真のような外壁クラックよく目にすると思います

NYGホームページから引用

新築では平成13年より通気構法が標準施工になり経年劣化以外の

クラックを滅多に見なくなりました

クラックの入ってる家はどこか不自然で明らかにヘタクソが張ってますね

毒を吐いていますが、僕自身も駆けだしの頃は不注意による施工不良をしたことがあります

大事になる前に張り替えました

新築10年以内の建物でクラックが入っていると

経年劣化では納得いかないお施主さんもいらっしゃると思います

上の写真も代表的な割れです

しっかりとマニュアルを理解してサイディングを張らないと

サッシの四隅は高い確率でクラックが入ります

NYGホームページから引用

上の画像のクラックの補修方法を紹介します

この板はメーカー廃盤商品で同じ板はもうないので既存の壁との違和感がないサイディングを

選んでアクセントとして張り替えました

サイディングをサッシの上で横一直線にカットし下地を入れました

このように1枚目を加工して張り付けます

違う板なのですがそんなに違和感なく収まってます

今回はうまくいった例です

何でここで切れてるの?

よく聞かれるのですが、サッシの下やサッシの上が多いです

切らないと上の写真のようにクラックが入ります

現在では通気構法が標準になったのでクラック=雨漏りということは少なくなりましたが

サイディングの耐用年数の低下や美観が損ないますので、僕たちは予めカットしています

実例を紹介します

上の写真は塗り替え工事前に撮った写真です

釘の周りに細かいクラックが入っているの写真でわかりますか?

このクラックは表面のヘアクラックと呼ばれるモノで、釘を打つと出てしまうことがあります

実務者としては”割れ”とは別物で、経年劣化や材料の特性で出てくるモノなので

サイディングの性能を著しく低下させるモノではないと認識してます

適切な時期に外壁塗装工事を行えば問題ないと考えます

目地を切る場所を工夫することで不自然にカットしてあるように見せないことも出来ます

まとめ

いかがでしょうか?

お悩みの解消のお役に立ちましたか?

カットすることで美観を損なうこともありますが、切らないとクラックが入ることがあり

コントロールしているものではないので、躯体への思わぬダメージに繋がることがあります

また切ってないからといって、即不具合が発生するわけではありません

ここが難しいところで、メーカーごとの材料の特性や建物の形状によって

割れる、割れないの振れ幅があります

経験豊富な職人さんならばお任せしとけば間違いないのですが

経験の浅い職人や、マニュアルを遵守せず経験だけを頼りに仕事をするベテランの職人さんもいます

お施主さんには判断すること出来ないと思いますので

気になったり、違和感を感じたら監督さんや営業さんに質問してください

職人さんはトークが苦手な人もいるんで、そこら辺を汲んで頂けると嬉しいです

皆さんのご自宅の不安が少しでも解消できれば幸いです

今回はここまで!

皆さんご安全に!

最後まで読んで頂きありがとうございました

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