サイディング屋の小咄 #2

小咄

今回は寸法を尺で取るのはダメって事を僕の経験を踏まえて記事にしていこうと思います

僕は建築の世界に入った時は大工の見習いとして入りました

紆余曲折して大工としては年季を明けることは出来ませんでしたが下積みは生きています

サイディング屋になったばっかの頃3棟ぐらいは尺で建て込みました

モノの寸法を全部尺で覚えてたからです

サイディング屋になって初めてインニッサンが30×40だって知りました

現代の日本では尺貫法を取引や証明に使うのは禁止されています

ただし尺で家を作ることは違法ではないので

図面上に尺由来の1820や2730の寸法があるのはその為です

厳密の言うと1尺は10/33mと計量法と言う法律で決まってるので

同じ建物で尺と併用するときは1818や2727にしないと互換性が無くなります

サイディング屋と尺スケール

ここからは僕の主観での解説になります

サイディング屋で尺で寸法取るのはかっこつけてるだけです

サイディング屋は横方向の寸法の概念は尺です

サブ、ロク、キュウ、サブ、ロク、キュウって自然に勘定しますよね?

足場屋や大工さんは1間、2間(イッケン、ニケン)って数えます

カッコつけで尺寸法取るサイディング屋は間を知らなかったり

丈3を10尺3寸って言い方しか知りません

高さは大体の職人がセンチで把握してます

それは図面に寸法が出てるからです

軒の高さ5200とか下屋下軒まで2600とかです

わざわざ尺に変換して現場を把握する頭の良いサイディング屋には出会ったことがありません

あと良く言われるのはセンチにすると勾配が変わるって言う職人です

4寸勾配をさしがねで尺行って4寸上がるのが4寸勾配だと思ってるからです

根本を理解してないです

底辺が10(尺)高さが4(寸)でスケールが尺だから4寸勾配なだけって言っても

ファッション尺づかいは理解できないです

メートルだろうがセンチだろうがインチだろうが10行って4上がれば4寸勾配です

脱線しますが90度を出すには3行って4行って5で三角に結ぶと90度出せます

サイン、コサイン、タンジェントって奴らしいです中学では習いませんでした

小僧の頃うる覚えで456でおおがね出そうとしたのは恥ずかしい思い出です

なぜセンチじゃなきゃダメなのか?

尺スケールの最小寸法は5厘ですミリに変換すると1,5ミリになります

センチで寸法取ってる職人は1ミリ単位で寸法取ってるのでどっちの方が正確かは分かりますよね

カットと張りが別れるとちょっと強めとか弱めが人それぞれ違うので品質が落ちます

尺ではまとめて正確に加工ができないです

スケールには455ピッチで目印が付いています尺5寸相当です

横張りで右左の寸法はパネルの長さ以内で取ると思います

高さはどうしてます? 一枚ずつ高さ取ります?

サッシとか軒とかの高さはまとめて取ってまとめて加工する方が能率良いです

取った寸法をパネルに写すとき750だったら455の目印をパネルの下に合わせれば

2段目のパネルの加工ができます サイディングの寸法が455だからです

その時に尺だと少しずつズレていきます 1820は1818だからです

よく誤解をしてる人がいるのですが大工さんは突き付けの仕事ではスケールを使いません

バカ棒使ったり現物あてて寸法出します

スケールで測ってあんなにピッタリくっ付くわけないじゃん!

僕たちの商売は工業規格製品を正確に加工してマニュアル通りに取るつけることです

これを結構理解してない職人が多いです

平たく言うと言われた通りにやれってことです

そのためには尺で加工取るよりセンチの方が良いです

早くて正確な仕事はお金にもなります

年取ってから人と組まなきゃダメになったとき誰も組んでくれなくなるよ

時々仕事できるアピールなのか尺じゃないとって言う職人いますが大体ポンコツです

とにかくサイディング屋に尺使いは要らないと言う記事でした!

今回はここまで!

ご安全に!

最後まで読んで頂きありがとうございました

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