今回の記事は二級建築士試験についてです
何度か紹介していますが僕が42歳の時に初受験、学科は合格しましたが製図で落ちて
翌年製図再試験で不合格、3回目の製図試験で合格しました
僕が試験を受けるに当たって知りたかったことを記事にしていきます
試験について詳しくは公益財団法人建築技術教育普及センターのHPの
二級建築士試験の項目を読んでください
そこを読めば知りたいことの8割はわかると思います
それ以外の実際に試験を受けた人って目線で記事を書きます
学費
日建学院に3年通いました
おおよそですが1年目80万、2年目40万、3年目30万ぐらいです
2年目、3年目が安いのは製図だけなのと割引が入っているからです
通学は日曜コースと水曜コースがありました
日曜は予定空けておきたかったので水曜コースで受講しました
学科の講習は仕事帰りの夕方からでしたが製図の講習は朝から夕方までだったので
3年間製図の講習中は仕事休みました
それも費用に計算すると300万円近い金額かかったことになります
それでも大人になってちょっと勉強しようって感じで二級建築士受かっちゃったこと考えると
安いもんだと思います
受験資格
ちなみに僕が一番手こずったのは受験資格です
平成20年に法律が変わり実務経験のカウントの仕方が変わりました
20年より前の経歴は建築業に関わっていれば実務経験にカウント出来ましたが
現在は建設会社や設計事務所に勤めて業務に従事しているか大工にしか実務経験が認められません
今の法律だと僕はサイディング職人なので二級建築士試験を受験できませんが
法改正前の受験資格ではサイディング屋も実務経験に含まれていたので
実務経験7年をクリアしました
大工以外の職人が二級建築士になりたかったら専門学校に通って受験資格を得るしか方法がありません
経歴の証明は当時もう社長だったので自分で証明しました
本来は勤め先の会社や上司に証明してもらいます
自分で自分を証明するってのが通るのかドキドキしてました
試験の受験票が送られてきたときにやっとスタートラインに立ったって実感しました
試験って難しいの?
大学や専門学校で建築を学んだ人と
僕みたいに中卒で実務経験のみで受験資格を得た人では感じ方は違うはずなので
あくまでも中卒の40代のオジサン目線ですが
簡単に言うと学科はちゃんと勉強すれば独学でもいけそうで製図試験は独学では無理です
特に製図試験は作図スピードが重要なので肉体的に衰え始める40代にはきつかったです
合格者の割合でいうと40代は約9%です 50代以上は約3%なので年寄りには厳しい試験です
危うく人生で何度目かの挫折をするところでした
僕の持ってる資格を勉強時間で難易度比較すると
2級建築施工管理技士<福祉住環境コーディネーター2級<普通自動車免許
<1級建築施工管理技士<2級建築士の順番です
それ以外には
建築業経理事務士3級
JSHI公認ホームインスペクター
NYG認定サイディング施工士などの資格試験を受け合格してますが2級セコカン以下の難易度です
学科試験
Ⅰ 建築計画
Ⅱ 建築法規
Ⅲ 建築構造
Ⅳ 建築施工
以上の4つの科目に分かれています 6割正解すれば合格ですが科目ごとの最低得点もあるので油断は禁物です
計画と施工は覚えなきゃならないこと沢山ありますが現場で実践してる職人ならなんとかなるでしょう
法規も法令集を試験会場に持ち込めるので過去問題を沢山といて法令集の使い方を練習すればなんとかなります
問題は構造です 算数、数学が苦手な人は苦労します
覚えなきゃいけない公式もあります 知らないと問題解くレベルに達しません
中学の数学の評価が2だった僕には結構厳しかったです
マイナスとマイナスを掛けるとプラスになるを理解してないレベルです
それでも最後は5択なんで神頼みでまぐれ合格は可能です
最近はスマホのアプリで過去問集あるんでそれを利用すれば隙間時間に勉強しやすいと思います
製図試験
以前にエスキスやシャーペン選びを記事にしていますのでそちらもご覧ください
僕の試験結果は
1年目 ランクⅡ 不合格
2年目 ランクⅡ 不合格
3年目 ランクⅠ 合格
木造、木造、RC造でRC造の時に合格しました
よく言われていることですが木造の方が難しいです
図面に沢山書き込まなければならないからです
最初に書きましたが作図スピードが遅いと図面が煩雑になりがちです
ランクⅡで連続不合格だったのはスピード不足だったからです
ちなみに実務では木造建築95% S造5%でRC造の建物に携わったのは建築歴34年で10棟もありません
まとめ
残念ですが大工以外の職人は学歴が無いと二級建築士になれません
お金も結構かかります
学生時代に建築を学んだ人じゃないと独学での合格は難しいです
それでも受験資格を持ってる人はもったいないので受けてみてはいかがですか?
僕は二度と受けたくありません
受かったときにはうれし涙を流しました
もう勉強しなくて良いんだってホッとしました
今回はここまで!
皆さんご安全に!
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