今回は透湿防水シートを張るときの道具を紹介していきます
張り方はハウスメーカーや検査を受ける機関によってそれぞれ違うのでここで紹介しても
参考にならないと思いますので割愛します
詳しく知りたい方はJIOのマニュアルが汎用としては詳しく指示が出てるので
そちらを参考にすれば同業者から笑われたりお施主さんに指摘を受けることは無いと思います
僕が職人さんによくアドバイスしてるのが自分の施工能力を数字にしておくことです
みんななんとなくは把握してるけど数字で理解してないといろいろ困ります
パワービルダーの現場は1日で170㎡ぐらい張れるけど
ハウスメーカー行ったら初日テープとコーキングで終わったなんてこともあります
しっかり統計を取って自分の施工能力を把握しましょう
実はこれ、親方や番頭は把握してます
フリーで自分を売り込むためには大事な要素です
タッカー
大きく分けて3つに分けられます
ハンマタッカー
トンカチみたいに振ってシートを留めていくタイプのモノです
施工は早いのですが丁寧さを求められる仕事には向いてません
入隅をきっちり張り上げるのには技術が必要です
調子よく叩いてると打ち損じてシートに穴を空けてしまうことがあります
僕は使ってません
ガンタッカー
握って針を打ち込むタイプのタッカーです
丁寧な仕事やハウスメーカのマニュアル通りの施工するにはガンタッカーのほうが良いです
張り上げるスピードはハンマーには敵わないですが
スピードを気にしてるのは職人だけでお客さんは丁寧な仕事を望んでます
充電式タッカー
ウチでは紙張りに充電式タッカーを使ってます
ガンタッカーなのですが握る動作が指でトリガーを引くだけなので
施工スピードも出ますし細かい作業で打ち損じもありません
弱点は金額が高いのと電池が切れると使えないとこです
製品はマックス・マキタ・日立と出揃ってます
機械としての使用感はマックスが良いです
どこが良いと聞かれるとうまく説明できないのですが比べると違いが分かります
ウチではマックスとマキタを使ってます
ホントはマックスだけにしたいのですが他の充電工具の兼ね合いでマキタも使ってます
マキタのタッカーもとても良く出来ています
マックスと比べて使わなければ特に不満はないです
日立は持っていませんが現場で見たことはないので察してください
タッカーの針には2種類あって肩幅が12ミリと10ミリです
それぞれのタッカーに設定があって兼用はできないので気をつけてください
サイディング屋はほとんどの人が10ミリ(スウェーデンタッカー)を使ってます
針が座屈しにくいからです
シートはりの達人
これは人を選びます
使ってると馬鹿にする職人さんもいます
普通の住宅では必要ないです
主に大手ハウスメーカーの法律通りにかけられた足場や
鉄骨造のタッカー使えない紙張り
足場をかけるのがやっとの凄く狭い現場で一人で張るのに使います
写真で見えるとおりホルダーに紙をセットして足場に引っ掛けてトイレットペーパーみたいに
引っ張り出して紙を張っていきます
大手の足場は建物側にも中桟や巾木が付いてるし転落防止用のネットも階層ごとに張ってあるので
紙を持ちながら張っていくのが大変です
鉄骨造の場合は両面テープやスプレーボンドで紙を張り上げるので両手が使えたほうが
楽に綺麗に張れます
狭い現場はそもそも紙持って歩けないどころか腰袋も付けられません
女の人や握力が落ちてきた職人さんも使ったら楽できると思います
シートはりの達人は困ってる人には救世主ですが
バリバリの若手の職人さんには必要ないかなって思います
まとめ
透湿防水シートの施工で使う道具は以上です
腰道具はあえて触れてませんが、カッターが無いと切れないです
今回はここまで!
ご安全に!
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